京都大学 2009年度
文理共通数学 文系第3問・理系第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系・理系共通
- 分野
- 指数・対数、方程式・不等式
- 解法
- 置換、場合分け、同値変形
- 難易度
- 6 / 10 計算量 4 / 10 目安 20分
問題
x,yはx=1,y=1をみたす正の数で,不等式
logxy+logyx>2+(logx2)(logy2)
をみたすとする.このときx,yの組(x,y)の範囲を座標平面上に図示せよ.
出典:京都大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第3問・理系第3問
方針
底を2にそろえるためa=log2x,b=log2yと置く。x=1,y=1よりa,b=0であり,不等式は((a−b)2−1)/(ab)>0に整理される。そこでab>0とab<0に分ける。ab>0はx,yがともに1より大きい,またはともに1より小さい場合,ab<0は片方だけが1より大きい場合である。∣a−b∣の条件はa−b=log2(x/y)から直線y=2x,y=x/2で表す。
解答
a=log2x,b=log2y とおく。x>0,y>0であり,x=1,y=1なので a=0,b=0 である。
底の変換公式より logxy=log2xlog2y=ab,logyx=ba であり,また logx2=a1,logy2=b1 である。したがって与えられた不等式は ab+ba>2+ab1 となる。左辺をまとめると aba2+b2−2−ab1>0 であり,aba2−2ab+b2−1>0 すなわち ab(a−b)2−1>0 である。
よって場合分けする。
(i)
ab>0のとき。このとき (a−b)2−1>0 であるから ∣a−b∣>1 である。ab>0はa,bが同符号であること,すなわち (x−1)(y−1)>0 に対応する。また a−b=log2yx なので,∣a−b∣>1は yx>2またはyx<21 すなわち y<2xまたはy>2x である。
(ii)
ab<0のとき。このとき分母が負なので (a−b)2−1<0 であり,∣a−b∣<1 である。ab<0は (x−1)(y−1)<0 に対応する。また∣a−b∣<1は 21<yx<2 すなわち 2x<y<2x である。
以上より,求める範囲は
(x−1)(y−1)>0 かつ (y>2x または y<2x)
または (x−1)(y−1)<0 かつ 2x<y<2x である。ただし x>0,y>0,x=1,y=1 である。図示すると,第一象限から直線x=1,y=1,y=2x,y=x/2を境界として除き,同符号領域では2本の斜線の外側,異符号領域では2本の斜線の内側を取る。