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京都大学 1997年度
文理共通数学 文系第1問・理系第1問

問題

単位円上の点をとり,定点からへ線分を引き,その線分のの側の延長線上に点となるようにとる.ただし,は線分の長さを表す.

(1) とおいて,で表せ.ただし,は原点である.

(2) 点が円上を動くとき,点の描く軌跡を求めよ.

出典:京都大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第1問・理系第1問

方針

まず三角形で余弦定理を使い、からを表す。次によりであることを三角形に入れると、を含む項が消えてが出る。軌跡では、が半径2の円上にあるだけでなく、直線が単位円と交わる方向に限られることを確認する。境界は点から単位円へ引いた2本の接線で決まり、対応するを求めて円弧の範囲を決める。

解答

(1)

とおく。, , であるから、三角形に余弦定理を用いて すなわち を得る。

条件より である。を結ぶ直線上での外側にあるので である。として、三角形に余弦定理を用いると

である。ここにを代入すると

したがってより である。

(2)

(1)より、は円 上にある。

ただし、円全体が軌跡になるわけではない。点から見れば、直線が単位円と交わり、その交点のうちから見て側にある点がでなければならない。したがって、から単位円に引いた2本の接線が軌跡の境界になる。

接点をとすると、接線は半径と直交するので である。を用いると すなわち である。この接線と円との、でない方の交点は である。

また、のときはとなり、右側の円弧が実際に通過される。よって求める軌跡は で表される円弧である。端点も、接線の場合として含まれる。

別解。だけなら座標でも確認できる。とおくとであり、 である。から方向にだけ進んだ点なので である。したがって

よっては同じく半径2の円上にある。範囲は主解と同じく、点から単位円を見る2本の接線で切られる右側の円弧である。