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京都大学 1990年度
文理共通数学 文系第3問・理系第3問

問題

行列で表わされる1次変換をで表わされる1次変換をとする.

(1) どんなベクトルに対しても,内積の間にの関係が成り立つことを示せ.

(2) が原点を通る直線をそれ自身にうつすとする.上にと異なる点をとり,による像をによる像をとする.このとき,次の(イ)(ロ)のいずれかが成り立つことを示せ.

(イ)

(ロ) 3点は直角三角形の頂点となる.

出典:京都大学 1990年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第3問・理系第3問

方針

(1) は を成分で書き、内積を直接展開して同じ式になることを確認する。(2) は の位置ベクトルを の位置ベクトルをそれぞれ とおく。 が直線 上にあるので と平行であり、(1) から を得る。 でなければ、 が垂直になることを示す。

解答

(1)

とおく。このとき であるから である。一方 より である。右辺を展開するとどちらも となるので、 が成り立つ。

(2)

とおく。 上にあり、 は直線 をそれ自身に移すので、 上にある。したがって と書ける。また、ここでいう「それ自身に移す」は直線全体が再び同じ直線になるという意味なので、 に対して である。

(1) を に用いると すなわち である。よって となる。

もし なら (イ) が成り立つ。 とする。このとき に垂直である。一方、 と平行で、しかも である。したがって となり、3点 を直角の頂点とする直角三角形の頂点である。よって (ロ) が成り立つ。

別解。直交座標の一方の軸を直線 に合わせて考えてもよい。この座標では とおける。 によって同じ直線に移るので、行列 の第1列は の形である。したがって である。一方、 の行と列を入れかえた行列なので、ある数 を用いて と書ける。 なら で (イ) が成り立つ。 なら は横方向、 は縦方向で互いに垂直だから、(ロ) が成り立つ。