京都大学 1983年度
文系数学 第5問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、面積計算、計算整理
- 難易度
- 6 / 10 計算量 7 / 10 目安 22分
問題
f(x)はxの整式で,f(0)=f′(0)=0,f′′(x)=2(1−x)を満たすとする(f′′(x)はf′(x)の導関数を表す).
(1) f(x)を求めよ.
(2) y=f(x)のグラフのx≧0の部分をCとする.また,点(-1,0)を通るCの接線で傾きが0でないものをTとする.このとき,x軸の負の部分と,C,Tとで囲まれた領域の面積を求めよ.
出典:京都大学 1983年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第5問
方針
まず f′′(x) を2回積分し、条件 f(0)=f′(0)=0 で f を決める。接点を x=α とし、接線が (−1,0) を通る条件 f(α)=(α+1)f′(α) を立てる。ここから α=3 を得て、接線と x 軸、曲線で囲まれる面積を積分する。
解答
(1)
f′′(x)=2(1−x) であるから、積分して f′(x)=2x−x2+C である。条件 f′(0)=0 より C=0 である。
さらに積分すると f(x)=x2−3x3+D であり、条件 f(0)=0 より D=0 である。したがって f(x)=x2−3x3 である。
(2)
接点の x 座標を α>0 とする。接線の傾きは f′(α)=2α−α2 である。接線が点 (−1,0) を通る条件は 0=f′(α)(−1−α)+f(α) すなわち f(α)=(α+1)f′(α) である。
これを代入すると α2−3α3=(α+1)(2α−α2) である。整理して 2α(α2−3)=0 を得る。接点は x≧0 の曲線部分で、傾きが 0 でない接線を考えるので α=3 である。このとき傾きは m=f′(3)=23−3 である。
接線は y=m(x+1) と書ける。求める面積は、−1≦x≦0 では接線と x 軸の間、0≦x≦3 では接線と曲線の間の面積である。したがって
∫−10m(x+1)dx+∫03{m(x+1)−(x2−3x3)}dx
である。これは
2m(3+1)2−∫03(x2−3x3)dx
に等しい。 m=23−3 を代入して計算すると 2m(3+1)2=23 であり、∫03(x2−3x3)dx=43 である。よって求める面積は 43 である。