熊本大学 2025年度
文系数学 第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 教育,医(看護)学部,情報総合学環(文系)
- 分野
- 関数、積分、微分
- 解法
- 絶対値の処理、場合分け、面積計算、微分による最大最小
- 難易度
- 6 / 10 計算量 7 / 10 目安 25分
問題
関数y=x2−(a+1)x+aのグラフをCとし,直線y=x−aをlとする。ただし,a≦1とする。以下の問いに答えよ。(問1) Cとlの共有点のx座標を求めよ。(問2) Cとlで囲まれる図形の面積S(a)を求めよ。(問3) (問2)で求めたS(a)の最小値を求めよ。
出典:熊本大学 2025年度 前期 文系 第4問
方針
絶対値の中身を(x−a)(x−1)と因数分解し、a≦1のもとで交点を場合分けする。面積はa<0と0≦a≦1に分けて、曲線と直線の上下を確認して積分する。最後に得られた面積関数の単調性から最小値を決める。
解答
(問1)
絶対値の中身は
x2−(a+1)x+a=(x−a)(x−1)
である。共有点ではx−a≧0である。
(x−a)(x−1)≧0のとき
(x−a)(x−1)=x−a
より
(x−a)(x−2)=0
である。したがってx=a,2を得る。
(x−a)(x−1)<0のとき
−(x−a)(x−1)=x−a
より
(x−a)x=0
である。このうち新しく得られるのは、a<0のときのx=0である。
よって共有点のx座標は、a<0のときa,0,2、0≦a≦1のときa,2である。
(問2)
0≦a≦1のとき、直線は曲線の上側にあり
S(a)=∫a1x(x−a)dx+∫12(x−a)(2−x)dx
である。したがって
S(a)=1−a+6a3
である。
a<0のとき、[a,0]では曲線が直線の上側、[0,2]では直線が曲線の上側であるから
S(a)=∫a0{−x(x−a)}dx+∫01x(x−a)dx+∫12(x−a)(2−x)dx
である。よって
S(a)=1−a−6a3
である。
以上より
S(a)=⎩⎨⎧1−a−6a31−a+6a3(a<0),(0≦a≦1)
である。
(問3)
a<0では
S′(a)=−1−2a2<0
である。また0≦a≦1では
S′(a)=−1+2a2<0
である。したがってa≦1でS(a)は単調に減少し、最小値はa=1でとる。ゆえに
S(1)=61
である。