熊本大学 2019年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 理,工,医(医学科,放射線技術科,検査技術科学専攻),薬学部 医(医学科)学部は【1】 教育,医(看護学専攻)学部【3】(問2)の類題
- 分野
- 図形と方程式、積分
- 解法
- 判別式、体積計算、場合分け
- 難易度
- 6 / 10 計算量 6 / 10 目安 18分
問題
座標平面上の曲線C1:y=x2+2ax−2a+1およびC2:y=x3+1を考える.以下の問いに答えよ.(問1) 曲線C1と曲線C2の共有点がちょうど2個になるような実数aの値を求めよ.ただし,a=0とする.(問2) (問1)で求めたaに対し,曲線C1と曲線C2で囲まれた部分をx軸の周りに回転してできる立体の体積を求めよ.
出典:熊本大学 2019年度 前期 理系 第3問
方針
共有点の方程式は前問型と同じく (x−1)(x2−2a)=0 になる。a=0 の条件の下で共有点が2個となる値を決める。体積では [−1,0] で下側の曲線が x 軸の下にあるため,回転断面が穴のない円板になる点を区間分けして積分する。
解答
(問1)
共有点の x 座標は
x2+2ax−2a+1=x3+1
を満たす。整理すると
x3−x2−2ax+2a=0
すなわち
(x−1)(x2−2a)=0
である。a<0 のときは x2=2a が実数解をもたず,共有点は1個である。a>0 のときは x=1,±2a が得られる。共有点がちょうど2個になるには 1 と 2a が一致すればよいので
a=21
である。これは a=0 を満たす。
(問2)
(問1)より a=21 であるから
C1:y=x2+x,C2:y=x3+1
である。交点の x 座標は −1,1 であり,
(x3+1)−(x2+x)=(x−1)2(x+1)≧0(−1≦x≦1)
である。
−1≦x≦0 では x2+x≦0≦x3+1 であり,さらに
x3+1−{−(x2+x)}=x3+x2+x+1=(x+1)(x2+1)≧0
であるから,回転断面は半径 x3+1 の円である。0≦x≦1 では両曲線は x 軸の上側にあるので,回転断面は外半径 x3+1,内半径 x2+x の輪である。よって体積 V は
V=π∫−10(x3+1)2dx+π∫01{(x3+1)2−(x2+x)2}dx
である。ここで
∫−10(x3+1)2dx=149,∫01{(x3+1)2−(x2+x)2}dx=10564
であるから
V=π(149+10564)=210263π
である。