熊本大学 2019年度
文理共通数学 第1問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 教育,理,工,医(看護,放射線技術科,検査技術科学専攻),薬学部
- 分野
- 数列
- 解法
- 漸化式の変形、置換、範囲評価
- 難易度
- 4 / 10 計算量 4 / 10 目安 12分
問題
次の条件によって定められる数列{an}がある.a1=1,an+1=an2+1(n=1,2,3,…)以下の問いに答えよ.(問1) 自然数nに対してan=2を示せ.(問2) bn=an−23+1とおくとき,数列{bn}の一般項を求めよ.(問3) 数列{an}の一般項を求めよ.(問4) an>25を満たす自然数nを求めよ.
出典:熊本大学 2019年度 前期 文理共通 第1問
方針
まず an=2 が一度でも起こると前の項も 2 になることを利用し,初項に戻して矛盾を出す。次に与えられた bn への変換で一次の等比数列 bn+1=−2bn を作り,そこから an を戻す。最後は (−2)n の符号と大きさで不等式を判定する。
解答
(問1)
もしある自然数 n について an+1=2 ならば
an2+1=2
より an=2 である。したがって,ある項が 2 ならば前の項も 2 であり,これを繰り返すと a1=2 となる。しかし a1=1 であるから矛盾する。よってすべての自然数 n について an=2 である。
(問2)
(問1)より bn は定義される。漸化式から
an+1−2=an2−1=−anan−2
であるから
bn+1=an+1−23+1=−an−23an+1
となる。また bn−1=an−23 より
an=2+bn−13=bn−12bn+1
である。これを代入すると
bn+1=−(2bn+1)+1=−2bn
を得る。さらに
b1=1−23+1=−2
であるから
bn=(−2)n
である。
(問3)
bn−1=an−23 より
an=2+bn−13=2+(−2)n−13=(−2)n−12(−2)n+1
である。
(問4)
(問3)より
an=2+(−2)n−13
である。n が奇数のとき (−2)n−1<0 であるから an<2 となり,条件を満たさない。n が偶数のときは
2+2n−13>25
であり,これは
6>2n−1
すなわち 2n<7 と同値である。偶数の自然数でこれを満たすのは n=2 のみである。