問題
複素数平面上における図形は次の条件(A)と(B)をみたすとする。ただし,は虚数単位とする。
(A) は原点を中心とする半径2の円である。
(B) 自然数に対して,が上を動くときで定まるの描く図形がである。
(1) すべての自然数に対して,は円であることを示し,その中心を表す複素数と半径を求めよ。
(2) 上の点ととの距離の最小値をとする。このとき,を求めよ。また,を求めよ。
出典:北海道大学 2023年度 前期日程 第2次学力試験 理系 前期 第1問
方針
写像 は,複素数平面上で中心を だけずらしながら倍率 に縮小する相似変換である。したがって円は円に移り,中心と半径は , を満たす。中心は固定点 へ近づく等比型として解く。(2) は原点が円の内部または周上にあるかを比べ, とする。
解答
(1)
条件(B)より である。この対応は,すべての点を倍率 で縮小し,さらに平行移動する相似変換である。したがって円は円に移る。 の中心を表す複素数を ,半径を とする。 が中心 ,半径 の円上を動くとき, の中心と半径は である。初期条件は である。
まず半径は である。中心については,固定点 を用いて と書ける。よって
である。したがって である。
(2)
中心が ,半径が の円上の点と原点との距離の最小値は,原点が円の内部または周上にあるとき ,外部にあるとき である。したがって である。
ここで
である。 では明らかに原点は円の中心であり, である。 では なので である。 では
であるから,
となる。よって
である。 とすると なので である。