問題
を3以上の自然数とする。当たりくじ2本を含む本のくじがある。くじを引いて,当たりなら持ち点に1を加算し,はずれなら持ち点は変わらないとする。最初の持ち点は0とし,くじを引いてはもどすという試行を回繰り返す。
を0以上の整数とする。回の試行が終了した時点の持ち点がとなる確率をとする。
(1) 確率を求めよ。
(2) を求めよ。ただし,を自然対数の底とするとき,であることを用いてもよい。
(3) と定める。値が最大となるようなの値を求めよ。
出典:北海道大学 2019年度 後期日程 第2次学力試験 後期・理系 後期 第1問
方針
1回の試行で当たりを引く確率は で、くじを戻すため各試行は独立に同じ確率で行われる。したがって(1)は二項分布で表せる。(2)では を固定して、二項係数部分と を分けて極限を取る。(3)は極限値 の隣り合う項の比 を調べ、増加・同値・減少の切り替わりから最大となる を決める。
解答
(1)
1回の試行で当たりくじを引く確率は であり、はずれを引く確率は である。くじは毎回戻すので、各試行は同じ確率で独立に行われる。したがって、 回中ちょうど 回当たりを引く確率は、 のとき
である。 または のときは、そのような回数は起こらないので である。
(2)
を固定して とする。まず
であるから である。また
であり、問題文で与えられた極限より
である。したがって である。
(3)
である。隣り合う項の比をとると
である。
したがって から へは なので増加する。 から へは なので等しい。 では なので減少する。よって最大となる は である。