問題
実数,,に対してとおく.このとき次の2つの等式
を満たす実数,が存在するための,,の条件と,そのときの,を求めよ.ただし,はの導関数である.
出典:北海道大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
導関数は であり、定数項 は最初から積分条件に現れない。2つの積分をそれぞれ計算すると、未知数 についての連立一次方程式になる。したがって、係数行列の行列式が0でない場合は一意に解が存在し、0の場合は右辺 との整合性を確認する。最後に をクラメルの公式または消去法で求め、 が任意であることも明記する。
解答
であるから である。したがって定数項 は2つの条件に現れない。
まず を計算する。被積分関数を展開すると であるから、 となる。すなわち
である。
次に を計算する。奇関数の項は積分すると0になるので、 である。よって
を得る。
したがって は連立一次方程式
を満たす必要がある。この係数行列の行列式を とすると
なら連立方程式は一意に解をもつ。 の場合を確認する。もし なら(1)の左辺は0となり、 で不可能である。 で なら、(1),(2)の左辺の係数は比例するが、右辺は と0で比例しない。したがってこの場合も解は存在しない。
よって が存在するための条件は すなわち である。 は任意の実数でよい。
この条件のもとで解を求める。クラメルの公式より
また
したがって である。