北海道大学 1981年度
文系数学 前期 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 積分、図形と方程式、関数
- 解法
- 面積計算、微分による最大最小、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 14〜18分
問題
aが1≦a≦4を満たすとき,2つの放物線
C1:y=a1x2−x+a,C2:y=a26x2−a6x+a
で囲まれる図形の面積の最大値,最小値およびそのときのaの値を求めよ.
出典:北海道大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験 文系 前期 第3問
方針
まず2つの放物線の差を因数分解し、交点が x=0 と x=a であること、また 1≦a≦4 では 0<x<a で C1 が上側になることを確認する。面積を 0 から a までの差の積分で表し、S(a)=a(6−a)/6 に整理する。最後は 1≦a≦4 上の2次関数として、頂点と端点を比較して最大値・最小値を決める。
解答
2つの放物線の差をとる。
(a1x2−x+a)−(a26x2−a6x+a)=a2a−6x2+a6−ax
である。これを因数分解すると a2a−6x(x−a) である。したがって交点の x 座標は x=0,x=a である。
ここで 1≦a≦4 だから a−6<0 である。また 0<x<a では x>0,x−a<0 なので a2a−6x(x−a)>0 となる。よって 0<x<a では C1 が C2 より上にある。
囲まれる図形の面積を S(a) とすると S(a)=∫0aa2a−6x(x−a)dx である。積分を計算すると
∫0ax(x−a)dx=∫0a(x2−ax)dx=3a3−2a3=−6a3
だから S(a)=a2a−6(−6a3)=6a(6−a) である。
これを平方完成すると S(a)=−61(a−3)2+23 である。よって 1≦a≦4 における最大値は、頂点 a=3 でとられ、23 である。
最小値は端点を比較すればよい。 S(1)=65,S(4)=34 であるから、最小値は a=1 でとられ、65 である。
別解。差の式を a26−ax(a−x) と見れば、0≦x≦a でそのまま上側と下側の差を表す。標準的に ∫0ax(a−x)dx=6a3 だから、面積はすぐに a26−a⋅6a3=6a(6−a) となる。