東京大学 2004年度
文理共通数学 文科第1問・理科第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文科一類・文科二類・文科三類・理科一類・理科二類・理科三類
- 分野
- 図形と方程式、三角関数
- 解法
- 座標設定、三角比の利用、式変形
- 難易度
- 6 / 10 計算量 5 / 10 目安 18〜22分
問題
xy平面の放物線y=x2上の3点P,Q,Rが次の条件をみたしている。
△PQRは一辺の長さaの正三角形であり,点P,Qを通る直線の傾きは2である。
このとき,aの値を求めよ。
出典:東京大学 2004年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文科第1問・理科第1問
方針
放物線上の2点を P=(u,u2), Q=(v,v2) と置く。直線 PQ の傾きは (v2−u2)/(v−u)=u+v なので、条件から u+v=2 が決まる。あとは d=v−u を用いて中点と辺 PQ の方向を表し、正三角形の第3頂点を「中点から PQ に垂直な方向へ 3/2 倍進む点」として座標化する。その点が再び y=x2 上にある条件から ∣d∣ を求め、最後に a=∣PQ∣=3∣d∣ を出す。
解答
P=(u,u2), Q=(v,v2) とおく。P=Q であるから u=v であり、直線 PQ の傾きは v−uv2−u2=u+v である。これが 2 に等しいので、u+v=2 である。 d=v−u とおく。このとき PQ=(v−u,v2−u2)=(d,2d) であり、辺 PQ の長さは ∣PQ∣=d2+2d2=3∣d∣ である。また中点 M は M=(2u+v,2u2+v2) である。ここで u2+v2=2(u+v)2+(v−u)2=22+d2 だから、M=(22,42+d2) である。
正三角形の第3頂点 R は、中点 M から PQ に垂直な向きへ 23∣PQ∣ だけ進んだ点である。向きを ε=1 または −1 で表すと、
R=(22−ε26d,42+d2+ε23d)
と書ける。
この点も放物線 y=x2 上にあるので、
42+d2+ε23d=(22−ε26d)2
が成り立つ。右辺を展開すると
(22−ε26d)2=21−ε3d+23d2
であるから、両辺を整理して 45d2−23ε3d=0 すなわち d(5d−6ε3)=0 を得る。P=Q より d=0 だから、d=56ε3 である。したがって ∣d∣=563 であり、正三角形の一辺の長さは a=∣PQ∣=3∣d∣=518 である。