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東京大学 1996年度
文理共通数学 文科第2問・理科第2問

問題

を正の数とする。不等式

を同時に満たす正の数があるとき,2次方程式

の範囲に異なる2つの実数解をもつことを示せ。

出典:東京大学 1996年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文科第2問・理科第2問

方針

正の数 をそのまま扱うより, とおいて一つの正の比にまとめる。すると仮定から ,さらに が得られる。あとは与えられた二次式を とおき, を示す。 なので,符号変化から にそれぞれ一つずつ解があることを結論する。

解答

二次式を とおく。

仮定より であるから, とおくと であり,二つの不等式は となる。特に であるから である。また二つの不等式を掛け合わせると を得る。

ここで である。さらに であり, だから となり, である。

一方, を用いて を代入すると である。したがって は区間 で正から負へ,区間 で負から正へ符号を変える。二次式は連続であるから,方程式 に少なくとも一つ, に少なくとも一つの実数解をもつ。

これら二つの区間は交わらないので,得られた二つの解は異なる。また二次方程式の実数解は高々二つである。よって与えられた二次方程式は の範囲に異なる二つの実数解をもつ。