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東北大学 2010年度
後期・文理共通数学 後期 文系・理系第1問

問題

を2以上の自然数とする.を満たす実数とする.を任意に並べ替えたものとするとき,

が成り立つことを示せ.また,等号が成り立つのはどのようなときか答えよ.

出典:東北大学 2010年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文理共通 後期 文系・理系第1問

方針

並べ替え に,大きい順になっていない隣接または2項の逆転があれば,その2つを入れ替えることで2乗和が小さくなることを示す。これを繰り返すと の順に到達し,そのときが最小である。等号条件は, もすべて厳密に減少しているため,1回でも逆転交換が必要なら和が厳密に減ることから判定する。

解答

の並べ替えであるとする。もし となる組があれば, は大きい順に並んでいない。

この2つだけを入れ替えたときの2乗和の変化を調べる。入れ替える前の該当部分は であり,入れ替えた後は である。差を取ると ここで より であり,また仮定より である。したがって である。つまり,このような逆転を入れ替えると,2乗和は厳密に小さくなる。

この操作を繰り返すと, は大きい順に並ぶ。 であり, の並べ替えなので,最終的には となる。この過程で和は増えず,逆転があれば厳密に小さくなる。したがって が成り立つ。

等号について考える。もし と同じ順でなければ,ある について となる逆転が存在し,上の交換で2乗和が厳密に小さくなる。したがって等号は成り立たない。

よって等号が成り立つのは,はじめから であるとき,かつそのときに限られる。