過去問データベース 過去問を探す

東北大学 2003年度
後期・文理共通数学 文系第1問・理系第3問

問題

平面において,点は原点を中心とする半径1の円周上にあり,点は点を中心とする半径1の円周上にある.を保ちながら動くとき,次の問いに答えよ.

(1) のとき,の式で表せ.

(2) 線分の中点の軌跡を図示せよ.

出典:東北大学 2003年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文理共通 文系第1問・理系第3問

方針

3つの距離条件を連立し、まず の範囲で の2つの候補を求める。後二式を引くと という直線条件が出るので、円の条件に代入して解く。(2)ではこの2つの枝から中点の円を得るだけでなく、除外していた の場合を別に戻す。この例外では が円周全体を動けるため、3つ目の円が現れる。

解答

(1)

条件は である。後の2式を引くと であり、 を用いて整理すると を得る。

まず とする。このとき であるから、 に代入して を得る。両辺に を掛けると である。 より となる。いま だから である。対応する はそれぞれ である。

次に とする。 かつ より であり、式 から となる。さらに より である。これは上の2つの候補が一致する場合である。

したがって、 のとき である。

(2)

線分 の中点を とする。

(1)の第1の枝 では である。 より を得る。

第2の枝 では であるから を得る。

ただし、(1)では としていたので、 の場合を別に調べる必要がある。このとき は点 と一致するから、条件 が点 を中心とする半径1の円周上にあることと は同じ条件である。したがって を満たす円周上をすべて動ける。このとき中点は であるから を得る。

よって求める軌跡は、次の3つの円周の和集合である。

図示すると、中心が にあり、半径がそれぞれ の3円周である。

別解。 のとき、点 を中心とする半径1の円と、点 を中心とする半径1の円は、すでに原点 を共有している。2円のもう一つの交点として を代入すると、点 からの距離は であり、点 からの距離も である。したがって が2つの交点であり、同じ軌跡が得られる。