問題
1辺の長さが2の正四面体がある.をの重心,をの重心とし,直線との交点をとする.
(1) ベクトルをベクトル,,を用いて表せ.
(2) を求めよ.
(3) 点がこの四面体の面上を動くとき,のとりうる値の範囲を求めよ.
出典:東北大学 1999年度 後期日程 第2次学力試験 後期・文理共通 文系第1問・理系第2問
方針
正四面体の各面の重心をベクトルで表し、直線 と の交点が4頂点の重心であることを確認する。(1)(2)はその重心表示からすぐに出る。(3)は点 を基準にして を展開し、一次の項が(2)により消えることを使う。あとは、点 が四面体の面上を動くときの の最小値と最大値を、面への垂線の足と頂点で求める。
解答
(1)
は の重心であるから
である。四面体の4頂点の重心を とすれば
であり、この点は直線 上にある。
また、 は の重心なので、同じ点 は直線 上にもある。したがって、問題の交点 は四面体の重心である。よって
である。
(2)
は4頂点の重心であるから、 を基準にした4つの位置ベクトルの和は0である。すなわち
である。
(3)
を原点とする位置ベクトルで考える。各頂点の位置ベクトルを 、点 の位置ベクトルを とすると、(2)より である。したがって
正四面体の1辺は2である。正四面体の高さは であり、重心は頂点から底面への中線を に分ける。したがって であるから である。よって となる。
点 が面上を動くとき、 の最小は、 からいずれかの面へ下ろした垂線の足で起こる。その距離は高さの なので
である。一方、面上で が最大となるのは頂点であり、 である。
したがって より、求める範囲は である。