大阪大学 2026年度
文系数学 第3問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系
- 分野
- 微分、積分、方程式・不等式
- 解法
- 定積分評価、微分による最大最小、場合分け
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 18分
問題
aを正の実数とする.関数f(x)=4ax3+a1−a−6∫x−1x(t2+t)dtの0≦x≦1における最小値が正となるようなaの値の範囲を求めよ.
出典:大阪大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験 文系 第3問
方針
まず定積分を実際に計算し,f(x) を 4ax3−6x2+1/a という多項式に直す。最小値が正である条件なので,f′(x)=12x(ax−1) から区間 0≦x≦1 における最小点を決める。臨界点 x=1/a が区間に入るかどうかが変わるため,0<a<1 と a≧1 に分け,それぞれの最小値を >0 として解く。
解答
まず定積分を計算する。
∫x−1x(t2+t)dt=[3t3+2t2]x−1x=(3x3+2x2)−(3(x−1)3+2(x−1)2)=x2−61.
したがって
f(x)=4ax3+a1−a−6(x2−61)=4ax3−6x2+a1
である。よって f′(x)=12ax2−12x=12x(ax−1) である。
(i) 0<a<1 のとき
0<x≦1 では ax<1 であるから f′(x)=12x(ax−1)<0 である。したがって f(x) は [0,1] で減少し,最小値は x=1 でとる。よって必要十分条件は f(1)>0 である。ここで f(1)=4a−6+a1 だから,a>0 に注意して 4a−6+a1>0⟺4a2−6a+1>0 である。二次方程式 4a2−6a+1=0 の解は a=43±5 である。よって 0<a<1 と合わせると 0<a<43−5 を得る。
(ii) a≧1 のとき
このとき 0<a1≦1 である。導関数の符号は,0<x<1/a で負,1/a<x≦1 で正となるので,最小値は x=1/a でとる。したがって必要十分条件は f(a1)>0 である。計算すると
f(a1)=4a⋅a31−6⋅a21+a1=a24−a26+a1=a2a−2
である。a2>0 だから,これは a>2 と同値である。a=2 のとき最小値は 0 であり,問題の「正」には含まれない。
以上より,求める範囲は 0<a<43−5,2<a である。