大阪大学 2015年度
文理共通数学 文系第1問・理系第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系・理系共通
- 分野
- 三角関数、方程式・不等式
- 解法
- 置換、三角比の利用、不等式評価
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
実数x,yが∣x∣≦1と∣y∣≦1を満たすとき,不等式
0≦x2+y2−2x2y2+2xy1−x21−y2≦1
が成り立つことを示せ.
出典:大阪大学 2015年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第1問・理系第2問
方針
平方根が非負であることを保つため、まず ∣x∣≦1,∣y∣≦1 から x=sinα,y=sinβ と置く。角を −π/2≦α,β≦π/2 に取れば 1−x2=cosα,1−y2=cosβ とでき、与式は加法定理で sin2(α+β) にまとまる。別解として、与式そのものと 1 から引いた式がどちらも平方になることも確認し、上限・下限の理由を二重に押さえる。
解答
与えられた式を F=x2+y2−2x2y2+2xy1−x21−y2 とおく。 ∣x∣≦1 であるから、
x=sinα(−2π≦α≦2π)
と表せる。同様に
y=sinβ(−2π≦β≦2π)
と表せる。この範囲では cosα≧0,cosβ≧0 であるから、
1−x2=1−sin2α=cosα,1−y2=cosβ
である。
これを F に代入すると
F=sin2α+sin2β−2sin2αsin2β+2sinαsinβcosαcosβ=sin2αcos2β+cos2αsin2β+2sinαcosβcosαsinβ=(sinαcosβ+cosαsinβ)2=sin2(α+β)
となる。したがって、任意の実数 α+β に対して 0≦sin2(α+β)≦1 であるから、0≦F≦1 が成り立つ。
別解。三角置換を使わず、平方の形だけで示すこともできる。まず
F=x2(1−y2)+y2(1−x2)+2xy1−x21−y2={x1−y2+y1−x2}2
である。よって F≧0 である。
また
1−F=1−x2−y2+2x2y2−2xy1−x21−y2={1−x21−y2−xy}2
である。よって 1−F≧0、すなわち F≦1 である。したがって同じく 0≦F≦1 が従う。