問題
次の2つの条件(i),(ii)をみたす自然数について考える.
(i) は素数ではない.
(ii) ,を1でもでもないの正の約数とすると,必ず
である.
このとき,以下の問いに答えよ.
(1) が偶数のとき,(i),(ii)をみたすをすべて求めよ.
(2) が7の倍数のとき,(i),(ii)をみたすをすべて求めよ.
(3) の範囲で,(i),(ii)をみたすをすべて求めよ.
方針
条件(ii)は、1でも でもない約数全体が幅2以内に収まることを意味する。(1) は最小の非自明約数が2であること、(2) は7が非自明約数であることから候補を有限個に絞る。(3) は最小の非自明約数を と置き、 が素数であることと も非自明約数であることを使って、 の3型に分類する。最後は 以下の候補を漏れなく列挙し、実際に条件をみたすことまで確認する。
解答
(1)
は偶数で、かつ素数ではないとする。 は素数なので除かれるから、2は でも でもない の正の約数である。
条件(ii)より、 でも でもない任意の正の約数 は をみたす。したがって のいずれかである。
とおく。 のときは であり、 のときも は でも でもない約数である。よっていずれの場合も でなければならない。したがって候補は である。
実際に、 の非自明な正の約数は 、 の非自明な正の約数は 、 の非自明な正の約数は であり、どの場合も任意の2つの差は2以下である。よって求める は である。
(2)
が7の倍数で条件をみたすとする。 は素数なので条件(i)をみたさない。したがって であり、7は でも でもない正の約数である。
条件(ii)より、任意の非自明な正の約数 は をみたすから、 のいずれかである。
また、 も の正の約数であり、 だから でも でもない。よって でなければならない。したがって候補は である。
それぞれを調べると、 は非自明な約数どうしの差が2以下である。一方、 は などを約数にもつので と の差が5、 は と の差が5、 は と の差が4となり、条件(ii)をみたさない。
よって求める は である。
(3)
条件をみたす を考え、 でも でもない正の約数のうち最小のものを とする。この は素数である。実際、もし が合成数なら、 は より大きく より小さい約数をもつので、それが の非自明な約数となり、 の最小性に反する。
また、 は素数ではないので であり、 も でも でもない正の約数である。さらに は最小の非自明約数だから であり、条件(ii)を と に適用すると である。したがって のいずれかである。
よって次の3つの場合に分けられる。
まず のとき、 である。これは任意の素数 について条件をみたす。 では が可能である。
次に のときを考える。 が奇素数なら は偶数であり、 が の非自明な約数になる。しかし なので、 が最小の非自明約数であることに反する。したがって のみが可能で、このとき である。
最後に のときを考える。 なら であり、これは条件をみたす。 が奇素数のとき、 が合成数であれば、 は より大きく より小さい約数をもつ。その約数は 以下なので、 は より小さい非自明な約数をもつことになり矛盾する。したがって も素数でなければならない。
で、 と がともに素数であるものを調べると が得られ、それぞれ を与える。
以上を合わせ、重複を除いて小さい順に並べると、条件をみたす は である。これらは、 型、、、または 型として得られたものなので、いずれも非自明な約数全体が の範囲に収まり、条件(ii)をみたす。