大阪大学 2008年度
文理共通数学 文系第1問・理系第2問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系・理系共通
- 分野
- ベクトル、三角関数
- 解法
- ベクトル成分計算、内積の利用、微分による最大最小
- 難易度
- 4 / 10 計算量 3 / 10 目安 10分
問題
点Oで交わる2つの半直線OX,OYがあって∠XOY=60∘とする.2点A,BがOX上にO,A,Bの順に,また,2点C,DがOY上にO,C,Dの順に並んでいるとして,線分ACの中点をM,線分BDの中点をNとする.線分ABの長さをs,線分CDの長さをtとするとき,以下の問いに答えよ.
(1) 線分MNの長さをsとtを用いて表せ.
(2) 点A,BとC,Dが,s2+t2=1を満たしながら動くとき,線分MNの長さの最大値を求めよ.
出典:大阪大学 2008年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第1問・理系第2問
方針
OX 方向の単位ベクトルを e1,OY 方向の単位ベクトルを e2 とする。∠XOY=60∘ なので e1⋅e2=1/2 である。中点の差を取ると MN=21(AB+CD) となり,これは 21(se1+te2) である。(2)は MN2=41(s2+st+t2) と s2+t2=1 から,st の最大化に帰着する。
解答
(1)
OX 方向の単位ベクトルを e1,OY 方向の単位ベクトルを e2 とする。∠XOY=60∘ より e1⋅e2=cos60∘=21 である。
点 O,A,B がこの順に OX 上にあり,AB=s であるから AB=se1 である。同様に CD=t より CD=te2 である。 M は AC の中点,N は BD の中点であるから,位置ベクトルで書くと
したがって
MN=ON−OM=2AB+CD=21(se1+te2).
よって
MN2=41(se1+te2)⋅(se1+te2)=41{s2+t2+2st(e1⋅e2)}=41(s2+st+t2).
したがって MN=21s2+st+t2 である。
(2)
条件 s2+t2=1 のもとで,(1)の式は MN2=41(1+st) となる。s,t は長さなので正である。相加平均・相乗平均の関係,または (s−t)2≧0 より 2st≦s2+t2=1 である。したがって st≦21 であり,等号は s=t のとき,すなわち s=t=21 のとき成り立つ。
よって MN2≦41(1+21)=83 である。したがって MN の最大値は 83=46 である。