大阪大学 1982年度
文理共通数学 文系第1問・理系第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系・理系
- 分野
- 三角関数、微分
- 解法
- 式変形、増減表、微分による最大最小
- 難易度
- 5 / 10 計算量 4 / 10 目安 —
問題
関数f(x)=31sin3x−2sin2x+sinxの区間[0,π]における最大値および最小値を求めよ.
出典:大阪大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系第1問・理系第1問
方針
f′(x) を計算し、cos3x、cos2x を c=cosx で表して因数分解する。区間 0≦x≦π では c は [−1,1] を動くので、臨界点は cosx=±21 の二つだけである。端点 0,π と合わせて値を比較すれば最大値・最小値が決まる。
解答
関数 f(x)=31sin3x−2sin2x+sinx を微分すると f′(x)=cos3x−4cos2x+cosx である。
ここで c=cosx とおく。三倍角・二倍角の公式より cos3x=4c3−3c,cos2x=2c2−1 である。したがって f′(x)=4c3−3c−4(2c2−1)+c すなわち f′(x)=4c3−8c2−2c+4. 因数分解すると f′(x)=2(c−2)(2c2−1). 区間 0≦x≦π では −1≦c=cosx≦1 である。この範囲で c−2=0 となることはない。したがって臨界点は 2c2−1=0 すなわち cosx=21,cosx=−21 のときである。よって x=4π,x=43π である。
端点では f(0)=0,f(π)=0 である。また
f(4π)=31sin43π−2sin2π+sin4π
だから
f(4π)=31⋅22−2+22=−2+322.
さらに
f(43π)=31sin49π−2sin23π+sin43π
より
f(43π)=31⋅22+2+22=2+322.
以上を比較して、最大値は 2+322 であり、最小値は −2+322 である。
別解の視点
因数分解後に増減表を書いてもよいが、閉区間で候補点が端点と二つの臨界点だけに絞れるため、値の直接比較が最も短い。