岡山大学 2024年度
理系数学 第3問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 理系数学
- 分野
- ベクトル、三角関数
- 解法
- 内積の利用、ベクトル成分計算、座標設定
- 難易度
- 7 / 10 計算量 7 / 10 目安 25分
問題
四面体OABCにおいて,OA=OB=OC=1とし,∠COA=α,∠COB=β,∠AOB=γとする.ただし,0<α<2π,0<β<2πとする.辺OAの延長上に点DをOCとCDが垂直になるようにとり,辺OBの延長上に点EをOCとCEが垂直になるようにとる.∠DCE=θとし,OA=a,OB=b,OC=cとするとき,以下の問いに答えよ.
(1) CDをa,c,cosαを用いて表せ.また,CEをb,c,cosβを用いて表せ.
(2) cosθをsinα,cosα,sinβ,cosβ,cosγを用いて表せ.
(3) cosγ=cosαcosβ,β=2π−αとする.点Cから平面DOEに下ろした垂線の足をPとするとき,CP=tanγ1となることを示せ.
出典:岡山大学 2024年度 前期 理系 第3問
方針
点 D,E はそれぞれ OA,OB の延長上にあるので OD=sa,OE=tb とおき,垂直条件から s,t を決める。(2) は内積で cosθ を計算する。(3) は平面 DOE が平面 OAB と同じであることを使い,OAB を座標平面に取って C の高さを求める。
解答
(1)
点 D は辺 OA の延長上にあるから,OD=sa とおける。すると
である。OC⊥CD より
である。∣c∣=1,a⋅c=cosα だから
scosα−1=0
となり,s=cosα1 である。よって
である。同様に
である。
(2)
(1)より
CD⋅CE=cosαcosβa⋅b−cosαa⋅c−cosβb⋅c+c⋅c
である。したがって
CD⋅CE=cosαcosβcosγ−1=cosαcosβcosγ−cosαcosβ
である。また
∣CD∣2=cos2α1−1=tan2α,∣CE∣2=cos2β1−1=tan2β
である。0<α,β<2π より長さは正だから,
cosθ=∣CD∣∣CE∣CD⋅CE=sinαsinβcosγ−cosαcosβ
である。
(3)
点 D,E はそれぞれ直線 OA,OB 上にあるので,平面 DOE は平面 OAB と同じである。平面 OAB を xy 平面とし,
a=(1,0,0),b=(cosγ,sinγ,0)
とおく。c=(u,v,w) とすると,a⋅c=cosα より
u=cosα
である。また b⋅c=cosβ より
ucosγ+vsinγ=cosβ
である。cosγ=cosαcosβ を用いると
v=sinγcosβ−cosαcosγ=sinγcosβsin2α
である。さらに β=2π−α だから cosβ=sinα であり,
u=cosα,v=sinγsin3α
となる。
∣c∣=1 なので,点 C から平面 OAB までの距離は
である。ここで cosγ=sinαcosα>0 であるから
CP2=1−cos2α−sin2γsin6α=sin2γsin2α(sin2γ−sin4α)=sin2γsin2αcos2α=sin2γcos2γ
である。よって
CP=sinγcosγ=tanγ1
である。