問題
複素数平面上に,原点を頂点の1つとする正六角形が与えられている。ただしその頂点は時計の針の進む方向と逆向きにとする。互いに異なる0でない複素数が,
を満たし,のそれぞれが正六角形の頂点のいずれかであるとする。
(1) を求め,がそれぞれどの頂点か答えよ。
(2) 組をすべて求め,それぞれの組について正六角形を複素数平面上に図示せよ。
出典:名古屋大学 2022年度 前期日程 第2次学力試験 理系 第3問
方針
まず を用いて とおき、二次方程式から を得る。偏角条件で に決まり、正六角形の非零頂点の比を調べると が確定する。つぎに とおき、 を の倍数で表す。 は のいずれかなので、 を3候補に限って2本目の方程式に代入し、 を決定する。最後に各組の頂点座標を列挙して図示に対応させる。
解答
(1)
なので とおく。条件 を で割ると である。したがって である。
ここで であり、条件 より である。
正六角形の辺 を表す複素数を とし、 とおく。頂点は反時計回りに
と表せる。非零頂点どうしの比が になるのは から への比だけである。したがって である。
(2)
(1)より である。また は互いに異なるので、 は のいずれかである。 とおくと、候補は である。2つ目の方程式 に 、 を代入し、 で割ると
である。したがって各候補について は次のように決まる。
さらに より、得られる組は
である。
それぞれの組について、正六角形の頂点は次のように図示できる。第1の組では
第2の組では
第3の組では
いずれも とし、上に列挙した を順に結べば、反時計回りの正六角形 になる。