問題
を正の実数とする。放物線を,放物線をとする。以下の問に答えよ。
(1) 点におけるの接線の方程式を求めよ。
(2) とが異なる2つの共通接線,を持つようなの範囲を求めよ。ただしとの共通接線とは,との両方に接する直線のことである。
以下,は(2)で求めた範囲にあるとし,,をとの異なる2つの共通接線とする。
(3) ,の交点の座標を求めよ。
(4) と,で囲まれた領域をとし,不等式の表す領域をとする。との共通部分の面積を求めよ。
(5) を(4)の通りとする。が(2)で求めた範囲を動くとき,の最大値を求めよ。
方針
共通接線を の接点 で表し,接線 が に接する条件を判別式0で求める。得られる の2次方程式が異なる2実根をもつことが,共通接線が2本存在する条件である。2本の接線の交点は根の和と積で整理する。面積では,交点の 座標が であることから, 側では左側の接線と の差を から まで積分する。 最後は と見て, に置き換え,区間 で2次式 の最大値を求める。
解答
(1)
の導関数は である。したがって点 における接線の傾きは であり,接線は すなわち である。
(2)
(1) の直線が にも接するとする。 との交点の 座標は を満たす。整理すると である。
この2次方程式が重解をもつことが接する条件であるから,判別式を0にして を得る。これを整理すると である。
異なる2つの共通接線をもつには,この の2次方程式が異なる2つの実数解をもてばよい。したがって であり, である。 より,求める範囲は である。
(3)
とおく。(2) の2次方程式の2解を とすると である。2つの接線は である。
交点の 座標は より, に注意して である。したがって である。この値を接線の式に代入すると であるが, なので である。よって交点は である。
(4)
とする。2本の接線の差は である。 なので, では左側の接線 の方が上にある。
また放物線 とその接線の差は である。したがって と の共通部分の面積は
である。
ここで だから である。
(5)
(4) より である。 なので である。ここで とおくと, を最大にするには を で最大にすればよい。
この2次式は であるから, のとき最大値 をとる。これは に対応し,条件範囲内にある。
したがって であり,求める最大値は である。