問題
三角形において,辺,,をそれぞれに分割する点を順に,,とする.どんな自然数の組を取っても,となるならば,はどんな三角形か?
出典:名古屋大学 1994年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 第1問
方針
比をとおき,を動かしての位置を表す。を原点にして,とおけば,直交条件はについての式になる。すべての自然数で成り立つので,例えばで長さの等しさを出し,さらに別の比で内積がであることを出す。最後に,得た条件が逆に十分であることも確認し,必要十分な三角形の形を結論する。
解答
を原点とし, とおく。また とおくと,である。 はをに分けるので である。はをに分けるから であり,はをに分けるから である。したがって である。
条件は
である。左辺を展開すると
となる。
まず,すなわちを代入すると であるから を得る。これを上の式に戻すと である。たとえばならで,だから である。
よって必要条件として が得られた。これは を意味する。
逆に,かつなら である。このとき上で求めた内積の式は任意のでになるので,どんな自然数でもが成り立つ。
したがって求める三角形は を満たす直角二等辺三角形である。
別解。上の内積式をの式として見ると,
はについての2次式である。自然数を変えるとは無数に得られるので,この2次式が無数の値でになる。したがって恒等的にであり,係数比較から同じく を得る。