問題
2つの放物線ととは2点で交わり,交点におけるこれら2つの放物線の接線は互いに直交するという.,,が変化するとき,このような放物線の頂点の全体はどのような集合をつくるか調べ,その集合を図示せよ.
方針
交点の座標そのものではなく、第2の放物線の頂点を先に とおき、直交条件を「交点の 座標が満たすもう一つの2次方程式」に直す。交点条件の2次方程式と直交条件の2次方程式が同じ相異なる2根をもつことを利用し、頂点が 軸上にない場合とある場合に分ける。最後に、得られた点から実際に条件を満たす放物線を戻せることを確認し、図示では放物線と半直線の和集合として整理する。
解答
第2の放物線の頂点を とおき、式を と書く。接線の直交条件を使うので、まず はありえない。実際、第2の放物線が直線になるとその接線の傾きは常に であり、 の接線と直交できない。
交点の 座標は すなわち の相異なる2根である。一方、交点における二つの接線の傾きは であるから、直交条件は すなわち である。したがって上の二つの2次方程式は同じ相異なる2根をもつ。
まず の場合を考える。このとき の係数を比較すると、比例定数は である。よって となるから、 かつ を得る。これは頂点が 軸上にない場合の軌跡である。
次に の場合を考える。第2の放物線は であり、直交条件は である。相異なる実数解をもつためには で、交点では も成り立つ。したがって である。 より となる。
逆に、 で を満たす点については、 とすれば となり、上の比較を逆にたどって条件を満たす。また 、 の点については とすれば となり、同じく条件を満たす。
以上より、頂点全体の集合は で表される放物線と、 軸上の半直線 との和集合である。図示では、放物線 と、開いた端点 から上へ伸びる 軸上の半直線を描けばよい。点 は両方に含まれる。
別解。交点の 座標を とおく方法でも整理できる。交点条件は が相異なる2根をもつことであり、直交条件は交点で が成り立つことである。したがってこの二つの2次方程式は同じ2根をもつ。 なら の係数の比較から比例定数が と分かり、、 を得る。よって頂点は で、 である。 なら交点は と書け、 より 、また より となる。これは頂点 が 軸上の を動くことを示し、同じ結論に至る。