過去問データベース 過去問を探す

九州大学 2026年度
文理共通数学 文系 第4問・理系 第3問

問題

とする。表が出る確率が,裏が出る確率がの硬貨を投げ,表が出た場合は白玉を2つ横並びに置き,裏が出た場合は黒玉を1つ置く。この要領で硬貨を繰り返し投げ,左から右に1列になるように白玉と黒玉を順に並べていく。
例えば,3回硬貨を投げ,結果が順に「裏,表,表」であれば,左から順に「黒,白,白,白,白」と5つの玉が並ぶ。
を自然数とする。回硬貨を投げたとき,左から番目の玉がすべて黒である確率をとする。以下の問いに答えよ。

(1) を求めよ。

(2) とする。回硬貨を投げたとき,左から番目の玉がすべて黒である確率をを用いて表せ。

(3) のとき,を用いて表せ。

(4) を求めよ。

出典:九州大学 2026年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系 第4問・理系 第3問

方針

裏の確率を とおく。玉の列では,裏なら位置が1つ進み,表なら白玉2つで位置が2つ進む。先頭の投げ方で場合分けし,目標の位置番号が残りの列で何番目にずれるかを追跡する。(2) は1番目も黒であるため先頭が裏に固定され, に帰着する。(3) は先頭が裏なら ,先頭が表なら2個分ずれるので に帰着する。最後は を初期値 で解く。

解答

以下では,裏が出る確率を とおく。裏が出ると黒玉が1つ置かれ,表が出ると白玉が2つ置かれることに注意する。

(1)

は, 回硬貨を投げたとき,左から 番目の玉がすべて黒である確率である。1番目の玉が黒であるためには1回目が裏でなければならず,さらに2番目,3番目の玉も黒にするには2回目,3回目も裏でなければならない。したがって である。 は,4回硬貨を投げたとき,左から 番目の玉がすべて黒である確率である。1回目が表なら,最初に白玉が2つ並ぶので2番目の玉は白となり不可能である。よって1回目は裏でなければならない。このとき,残り3回で左から 番目に相当する玉がすべて黒である必要があるので,残り3回もすべて裏である。したがって である。すなわち である。

(2)

とする。左から1番目の玉が黒であるためには,1回目が裏でなければならない。この確率は である。1回目に黒玉が1つ置かれたあとは,残り 回の投げでできる列において,もとの左から 番目の玉は,残りの列の左から 番目に対応する。したがって,残り 回について定義される がその確率である。よって求める確率は である。

(3)

とする。 を,1回目の硬貨の結果で分けて考える。

1回目が裏である場合,先頭に黒玉が1つ置かれる。このとき,左から 番目の玉がすべて黒であるためには,残り 回でできる列の左から 番目の玉がすべて黒であればよい。これは の事象であるから,この場合の確率は である。

1回目が表である場合,先頭に白玉が2つ置かれる。このとき,目標の 番目の玉は,残りの列の左から 番目に対応する。残りの投げは 回あるが,最初の 回だけで列の長さは少なくとも になるので,残りの最後の1回はこれら 番目の玉には影響しない。したがってこの確率は であり,1回目が表である確率 を掛けて である。

以上より である。

(4)

として,(3) の漸化式は である。特性方程式は であり, を用いると すなわち である。よって と表せる。

初期値 を代入すると である。第2式から第1式を引くと である。 なので であり, を得る。また である。したがって であり, に戻して である。