北海道大学 2010年度
文理共通数学 前期 第1問
- 試験区分
- 前期日程 第2次学力試験
- 対象
- 文系・理系
- 分野
- 微分、積分、図形と方程式
- 解法
- 接線・法線、面積計算、文字消去
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 —
問題
aを正の実数とし,2つの放物線C1:y=x2,C2:y=x2−4ax+4aを考える.
(1) C1とC2の両方に接する直線lの方程式を求めよ.
(2) 2つの放物線C1,C2と直線lで囲まれた図形の面積を求めよ.
出典:北海道大学 2010年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 前期 第1問
方針
共通接線を未知係数の直線として置き,2つの放物線との交点方程式がそれぞれ重解をもつ条件を立てる。接線が決まったら,接点と2放物線の交点を x 座標で整理し,囲まれる領域を左右2つの放物線弓形に分けて積分する。
解答
(1) 直線を y=mx+n とおく。これが C1:y=x2 に接するためには,x2=mx+n が重解をもてばよい。すなわち判別式より m2+4n=0, したがって n=−4m2 である。
同じ直線が C2:y=x2−4ax+4a にも接する条件を調べると,x2−4ax+4a=mx+n すなわち x2−(4a+m)x+4a−n=0 が重解をもつから,(4a+m)2−4(4a−n)=0 である。ここに n=−m2/4 を代入すると (4a+m)2−16a−m2=0 となる。整理して 16a2+8am−16a=0. a>0 より両辺を 8a で割ると 2a+m−2=0, したがって m=2(1−a) である。よって n=−4{2(1−a)}2=−(1−a)2 となり,求める共通接線は y=2(1−a)x−(1−a)2 である。
(2) 接点の位置も確認しておく。C1 において接線の傾きは 2x であるから,接点の x 座標は 2x=2(1−a),x=1−a である。また C2 の傾きは 2x−4a なので,2x−4a=2(1−a),x=1+a である。
一方,2つの放物線の交点は x2=x2−4ax+4a より 4a(1−x)=0 であり,a>0 だから x=1 である。したがって,囲まれる領域は x=1−a から x=1 までは C1 と接線の間,x=1 から x=1+a までは C2 と接線の間に分けて計算できる。
C1 と接線の差は x2−{2(1−a)x−(1−a)2}=(x−(1−a))2. また C2 と接線の差は x2−4ax+4a−{2(1−a)x−(1−a)2}=(x−(1+a))2. よって面積 S は S=∫1−a1(x−(1−a))2dx+∫11+a(x−(1+a))2dx. それぞれ u=x−(1−a),v=x−(1+a) と見れば S=∫0au2du+∫−a0v2dv=3a3+3a3. したがって S=32a3 である。