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北海道大学 2000年度
文理共通数学 前期 第1問

問題

(1) 次の不等式の表す領域を図示せよ.

(2) 点とし,点を直線に接するような領域の点とする.点を動くとき三角形の面積の最大値を求めよ.

(3) 領域の点についてがとる値の範囲を求めよ.

出典:北海道大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 前期 第1問

方針

領域 は下側が折れ線 、上側が放物線 である。まず交点を求めて図示範囲を決める。(2)では点 から放物線へ引ける接線のうち、接点が の範囲にあるものを選んで を決める。三角形 の面積は、底辺 を固定したとき点 から直線 までの距離に比例するので、 の最大化に帰着する。(3)の分数は点 を結ぶ直線の傾きなので、最小は下端 、最大は上側放物線への接線で決まる。

解答

(1)

下側の境界は 、上側の境界は である。交点を求める。 では より であるから、正の解は である。 では より であるから、負の解は である。

したがって領域 の範囲で、下側を 、上側を で挟まれた部分である。

(2)

放物線 における接線を求める。導関数は なので、接線は である。これが を通るためには でなければならない。すなわち であり、 を得る。接点が領域 の範囲にあるのは の方である。したがって である。

直線 は傾き1で、方程式は である。したがって直線 と点 の距離は である。また

であるから、三角形 の面積は

である。

よって 上で を最大にすればよい。 では であるから、 なら であり、 なら である。したがって最大値は であり、これは下側境界 上で実現する。

したがって面積の最大値は である。

(3)

は、点 と点 を結ぶ直線の傾きである。領域 では なので、この値は0以上である。実際、 で値0をとる。

最大値を調べるには、点 から領域 へ引いた直線の傾きの最大を考えればよい。下側境界 上では傾きは1未満である。上側境界上では を考える。微分すると

である。領域の の範囲では、 で最大となる。そこで である。

よって求める範囲は である。

別解。(3)の最大値は(2)の接線から直接読める。点 から傾きを大きくしていくと、領域 に最後に接するのは上側放物線への接線 であり、その傾きは1である。下側境界へ向かう直線の傾きはいずれも1未満なので、最大値は1になる。