広島大学 2023年度
理系数学 第4問
- 試験区分
- 前期
- 対象
- 理系
- 分野
- 数列、指数・対数
- 解法
- 漸化式の変形、和の計算、はさみうち、計算整理
- 難易度
- 5 / 10 計算量 5 / 10 目安 15分
問題
数列{an}をa1=2,an+1=((an)3n6(n+1))2(n=1,2,3,…)により定める.またbn=log2n2an(n=1,2,3,…)とおく.次の問いに答えよ.必要ならば,limn→∞62nnlog2n=0であることを用いてよい.(1) b1,b2を求めよ.(2) 数列{bn}は等比数列であることを示せ.(3) limn→∞62n1∑k=1nlog2k=0であることを示せ.(4) 極限値limn→∞62n1∑k=1nlog2a2kを求めよ.
出典:広島大学 2023年度 前期 理系 第4問
方針
漸化式を(n+1)2an+1の形に直すと,bn+1=−6bnが出る。(4)ではlog2a2k=b2k+2log2(2k)に分解し,対数和は(3)で消えることを使う。
解答
(1)
a1=2
より
b1=log22=1
である。また
a2=(2316⋅2)2=161
であるから
b2=log2221/16=log2641=−6
である。
(2)
漸化式より
(n+1)2an+1=an6n12=(n2an)−6
である。したがって
bn+1=log2(n+1)2an+1=−6log2n2an=−6bn
である。よって{bn}は初項1,公比−6の等比数列であり,
bn=(−6)n−1
である。
(3)
1≦k≦nのとき0≦log2k≦log2nであるから
0≦k=1∑nlog2k≦nlog2n
である。よって
0≦62n1k=1∑nlog2k≦62nnlog2n
である。右辺は与えられた極限により0に収束するので,はさみうちにより
n→∞lim62n1k=1∑nlog2k=0
である。
(4)
(2)より
b2k=(−6)2k−1=−62k−1
である。また
log2a2k=b2k+2log2(2k)
だから
k=1∑nlog2a2k=−k=1∑n62k−1+2k=1∑nlog2(2k)
である。ここで
k=1∑n62k−1=6(1+62+⋯+62n−2)=356(62n−1)
であり,また
62n2k=1∑nlog2(2k)=62n2n+62n2k=1∑nlog2k→0
である。したがって求める極限値は
−356
である。