問題
座標平面において,とする.線分に点で接する円を内接円とするを考える.ただし,円の中心は第象限にあるとする.次の問いに答えよ.(1) との差は一定であることを証明せよ.(2) 円の半径をとするとき,のとる値の範囲を求めよ.(3) が(2)の範囲で変化するとき,点の軌跡の方程式を求めよ.また,その概形をかけ.
出典:広島大学 2021年度 前期 理系 第5B問
方針
接線の長さが同じであることから,辺 上の接点 に対して を使い, を求める。半径の範囲は,頂点 からの接線長を文字で置いて面積公式 とヘロン型の計算で求める。軌跡は を焦点差一定の式として座標化する。
解答
(1)
内接円が と接する点が であり, である。接点までの2本の接線の長さは同じなので,頂点から内接円への接線の長さをとおくと
である。よって
であり,一定である。
(2)
(1)の を用いると,三角形の3辺は であり,半周長は である。面積をとすると,内接円の半径がであるから
である。一方,辺の長さから
である。したがって
である。より
である。
(3)
とおく。は軸より上にあるので である。(1)より
である。これを整理すると
を得る。さらに差が正であるから右側の枝であり, も合わせて
である。概形は,中心が,頂点が,漸近線が である双曲線の右上の枝である。