問題
表が出る確率が,裏が出る確率がであるようなコインがある.ただし,である.このとき,正三角形の頂点を次の規則で移動する動点を考える.コインを投げて表が出ればは反時計まわりに隣の頂点に移動し,裏が出ればは時計まわりに隣の頂点に移動する.は最初にあり,全部で回移動する.ここで,は自然数である.移動回数がちょうどに達したときにがに初めて戻る確率をとする.次の問いに答えよ.(1) を求めよ.(2) を求めよ.(3) とする.移動回数がちょうどに達したときにがに度目に戻る確率を求めよ.
出典:広島大学 2017年度 前期 理系 第3問
方針
とおく。初めてに戻るまでは,との間だけを往復する必要があるため,最初にへ行く場合とへ行く場合に分けて確率を掛ける。(3)ではのときとなることを使い,最初の戻り時刻と二度目の戻り時刻の間隔を足し合わせる。
解答
(1)
とおく。回目に初めてに戻るのは
の場合であるから
である。回目に初めてに戻るのは
の場合であるから
である。
(2)
最初にへ移動した場合,へ戻らないためには,戻る直前までと移動するしかない。最初にへ移動した場合も同様である。
回目に初めて戻る場合は,最初にへ行く経路の確率が,最初にへ行く経路の確率もである。よって
である。
回目に初めて戻る場合は,最初にへ行く経路の確率が,最初にへ行く経路の確率がである。よって
である。
(3)
のとき,(1),(2)よりすべてのについて
である。二度目にへ戻る時刻がであるとする。最初に戻る時刻をとすると,であり,二度目までの間隔はである。したがって
である。各項は
であり,項数は個であるから
である。